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京都市左京区にある浄土宗の七大本山の一つ、「くろ谷 金戒光明寺」には、日本に囲碁を伝えたと言われる奈良時代の学者で政治家の吉備真備ゆかりの千手観音があります。
『吉備観音』(重要文化財)と呼ばれる千手観音は、遣唐使であった吉備真備が帰国の際に船が遭難しそうになり「南無観世音菩薩」と唱えて難を免れたことから、唐より持ち帰った栴檀香木で造らせたものだそうです。
もとは吉田中山の吉田寺に安置され、安産にご利益があるとして歴代天皇から篤く信仰されてきましたが、江戸時代の寛文八年(1668)に吉田寺が廃寺となったため金戒光明寺へ移されています。
江戸時代中期からは、吉備公が二度遣唐使として中国に渡り無事帰国したことから「交通安全」「諸願成就」にご利益があるとして信仰を集めます。
金戒光明寺は、15歳で比叡山に登られた浄土宗の宗祖・法然上人が、承安5年(1175)四十三歳の時に比叡山を下り、最初に草庵を結んだ浄土宗寺院始まりの地だそうです。
江戸時代初期には、同じ浄土宗の知恩院と共に有事の際に軍隊が駐留出来るよう城郭構造へ改められていて、幕末期には京都守護職に就任した会津藩主松平容保が本陣を敷いています。
京都の治安維持に当たった新選組は、京都守護職預かりとしてその配下に置かれますが、「新選組」の名は、金戒光明寺にて松平容保から賜ったと言われ、ここは新選組発祥の地としても知られています。
吉備真備ゆかりの金戒光明寺では、囲碁大会が開かれていて、囲碁上達のためのストラップ型の碁石のお守りも販売されています。
【囲碁史人名録】 吉備真備
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