賀露神社の門 |
拝殿 |
説明版 |
麒麟獅子舞の説明版 |
虎の狛犬 |
鳥取県鳥取市の鳥取港と日本海が一望できる丘陵に鎮座する賀露神社は、日本へ囲碁を伝えたといわれる吉備真備をお祀りする神社で、御祭神は真備公のほか、大山祗命、猿田彦命、木花咲耶姫命、武甕槌命の五柱。
創建年代は不明ですが、『日本三代実録』に貞観3年(861)年から元慶2年(878)にかけて神階を与えられたとの記録が残る由緒ある神社です。
江戸時代には藩主である池田氏の祈祷所として厚い保護を受け、吉備真備公をお祀りしていることから「吉備大明神」とも呼ばれていたそうです。
神社には唐から帰る途中の吉備公が難破し賀露沖の鳥ヶ島に漂着された際、助けてもらったお礼に賀露の住人たちに囲碁を教えたという話が伝わっていて、その故事に因んだのか、かつては神前で神職同志の対戦が行われることもあったそうです。
昭和4年に行われた「吉備公千百五十年記念祭」では囲碁大会も盛大に開催され、平成20年からは「吉備真備杯奉納囲碁大会」を毎年開催。プロ棋士も来場し、県内の囲碁グループによる団体戦や小中学生による個人戦が行われています。
賀露神社では真備公の故事に因み二年に一度「ホーエンヤ祭」と呼ばれる海の神事が行われているほか、宮相撲の伝統を伝える「赤ちゃん泣き相撲」が行われれるそうです。
他にも賀露神社では因幡地方に古くから伝わる「麒麟獅子舞」も行われています。鳥取藩初代藩主・池田光仲が創始した、中国の伝説上の聖獣「麒麟」をモチーフにした獅子舞は全国でも因幡地方にしかなく、通常ゆったりとした動きをしていますが、賀露神社の場合は漁師の町らしく勇壮で力強い舞い方を特徴としているそうです。
また、境内には全国でも珍しい虎の狛犬もありました。
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