建長寺 三門 |
西来庵 ※前方左手 |
囲碁史上屈指の名勝負といわれる、呉清源と木谷実の「鎌倉十番碁」は、昭和14年(1939)に鎌倉の建長寺の塔頭、西来庵(せいらいあん)で始まります。
その第一局は壮絶で、途中に木谷が鼻血を出して昏倒し周囲が騒然となる中、手筋を読む事に集中していた呉はこの騒ぎに気が付かず、「早く打ちましょう」と声をかけます。
実際には休憩に入り、その日は続けられることはなかったのですが、日中戦争の影響で帰化していたとはいえ中国出身の呉には非難が殺到したといいます。
建長寺は建長5年(1253)五代執権北条時頼により創建された鎌倉五山の一位の由緒ある寺院で、激闘が繰り広げられた塔頭の西来庵は、建長寺の開山蘭渓道隆(大覚禅師)の塔所ですが、僧侶の修行場であり、一般の方は立ち入り禁止となっています。
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