山王鳥居 |
猿の石像 |
七五三の風景(数年前に撮影)
大碁盤 |
千代田区永田町にある日枝神社は、文明10年(1478)太田道灌が江戸城築城にあたり、川越の喜多院から日吉社を勧請したのが始まりで、徳川家康も江戸へ入った後、江戸城の鎮守としています。
そして明暦3年(1657)に起きた明暦の大火により社殿が焼失したため、現在地である江戸城から見て裏鬼門にあたる場所で再建され、明治維新後は皇城鎮護の神社となりました。
日枝神社が行う山王祭は、江戸三大祭りの一つとして広く知られています。
神社の石段の下にある大きな鳥居は、一般的な鳥居の上に合掌形の破風がついた独特の形状をしていますが、これは山王鳥居と呼ばれる山王権現を祀る神社に見られる特徴です。
また、山王信仰では、猿は神の使いとされていて、境内には猿の像がたくさんあります。猿は古来から魔が去る「まさる」と呼ばれ、厄除け、魔除けの信仰の対象となってきました。
日枝神社では毎年、七五三のために境内に巨大な碁盤が設置され、子供が上から吉方に向かって飛び降りる「碁盤の儀」が行われてきました。
宇宙を表す碁盤の上から飛び降りしっかり大地の上に立つ。子供たちの健やかな成長を願った儀式は古来から行われ、皇室でもしっかり受け継がれています。
日枝神社の大碁盤は毎年9月1日から11月30日まで境内に設置されているそうです。
しかし、今年は新型コロナウイルス感染防止の観点から密を避けるために大碁盤は設置されず、AR技術を活用し、境内でスマホをかざすと子供の足元に碁盤が表示される方式が採用されたそうです。
早くコロナウイルスの感染が収束して大碁盤が復活してほしいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿